伊王島大橋

伊王島大橋

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伊王島大橋とは

【伊王島大橋】(いおうじまおおはし)は、長崎市伊王島町2丁目と長崎市香焼町安保を結ぶ一般県道の橋で、2011年(平成23年)3月27日に開通供用した橋です。

その総延長876mのうち海上部分に架かる橋の長さは479.4m、幅員10.0m(車道3.0m×2車線・歩道2.5m)、橋の下の航路は、幅220m、高さ25m。

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【伊王島大橋総工費】

平成9年度~平成22年度(うち伊王島大橋 平成17年度~平成22年度)約120億円(うち伊王島大橋 約60億円)

橋梁形式は、「3径間連続鋼床版箱桁橋」で、箱状のブロックを繋ぎ合わせて3個の大ブロックに組み立て、つなぎ合わせて完成させると言う工法。伊王島側(Aブロック)・中央部(Bブロック)・香焼側(Cブロック)

この、橋桁の大ブロックは、三重県と和歌山県の2つの工場で製作されていて、三重県で製作されているものが橋の真ん中の部分240mのうちの163mと言う最大のブロック(Bブロック)になっている。

【伊王島大橋の搬送と架設】

伊王島大橋は、三重県津市の津港を出発して明石海峡を抜け、瀬戸内海を約5日間掛けて搬送します(B・Cブロック)。また、B・Cブロックより先に架設するAブロック(伊王島側)は、和歌山県の由良港を出て、同じく瀬戸内海を経て現地にて架設されます。

架設の順序は、①Aブロック(伊王島側)②Cブロック(香焼側)③Bブロック(中央部)の順で、2,200トン吊りの起重機船を使い、慎重に作業を進めます。

この大ブロック架設の工事は2011年9月の初旬から9月末までの予定で行われ、10月始めには一応の概観は整った状態で見られるでしょう。

■伊王島大橋の工事状況

写真は伊王島大橋の2010年末の状況です。

伊王島側より香焼側を望む。

■香焼側より伊王島大橋を望む

香焼側の辰の口海水浴場より伊王島大橋を望む。橋の向こう側には高島が見えます。

■伊王島大橋(2010年9月19日)

Aブロック(伊王島側)より取り付け開始。

■伊王島大橋(2010年9月19日)

Cブロック(香焼側)の取り付け。

■伊王島大橋(2010年9月25日)

Dブロック(中央部)の取り付け。

伊王島大橋架橋の利点と欠点

■橋が架かる事による利点

伊王島大橋が架けられることによる最大の利点は、運搬に掛かるコストが減らされることによる物価の安定だと言えます。伊王島に限らず、離島の場合、生鮮食料品や日用品など毎日船で運ばれて来ます。その為、「島値段」と言う運搬費込みの価格が存在します。多少値段が高くても自分で定期船で買いに行く思いをすれば仕方ないと諦めて皆生活しています。

橋が架かると、市内の問屋やメーカーなどは直接配達してくれるでしょうし、自分で購入したものでも「無料配送」の地域に含まれる場合が多くなると思います。

また、急病の場合、現在は救急艇の「伊王島丸」を要請して市内の病院へ搬送されていましたが、タクシーや自家用車などの車を使って真夜中でも救急病院へ行くことが出来ますので、老人や小さな子供のいる家庭にはあり難いことだと思います。

■橋が架かる事による欠点

橋が架かる事による最大の欠点は、豊かな自然環境が壊されることだと思います。

伊王島町は長崎市内から一番近いリゾートの島としてその自然を満喫する目的で来島する人も多く、自家用車で簡単に訪れる事が出来るようになると沢山の車が行き来して排気ガスも多くなり、来訪者が持ち込んだ弁当や食べ物などのゴミなど不法投棄も増えるでしょう。

また、現在定期船で市内に通勤している人にとっては、定期船の便数の減少も考えられます。現在は長崎汽船のコバルトクイーンによる一日11便の運航がありますが、利用が少ない時間帯の便数は確実に減少する事でしょう。高島までの定期船の運航はありますので、最悪全廃と言うことは考えられません。

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